核融合をはじめ、放射線応用や量子ビーム技術に関する
技術開発を推進します

基礎となる技術・知財
そのユニークさ・優越性

•当社は正負イオンビームの発射装置と、それを用いた高エネルギー大電流ビーム装置という、長年にわたり核融合科学研究所や量研機構で蓄積された卓越した技術と知見を保有し継承しています。

•核融合プラズマ加熱で最も実績と信頼性がある高エネルギーハイパワー中性粒子ビーム加熱(NBI)の製造と、高エネルギー化に必要な水素負イオン源および入射装置の設計製作の経験とノウハウを有しています。

•大阪大学での液体金属熱流動の技術開発の知見とノウハウを保有し、大阪大学の大型リチウム装置、日本原子力研究開発機構(JAEA)大洗研究センター向け大型液体リチウム循環装置の設計製作と運転経験を保有し継承しています。

•これらの技術・知見や経験・ノウハウを基礎として、核融合関連機器や医療用中性子源を設計し提供いたします。

•実用機級の大型高パワーの負イオンビーム加熱装置と液体リチウム装置を設計製作できる能力を有し、双方の特徴を生かした新しいユニークな装置機器を提供いたします。

ビーム加熱装置・核融合関連装置技術

•核融合エネルギーの実現に必要な1億度を超えるプラズマの加熱法である中性粒子ビーム入射加熱法(NBI)では、水素負イオンの大電流ビームが必要ですが、負イオンの生成は非常に難しく種々の知見とノウハウが必要です。

•当社は実機に近い大型の核融合装置でこの方式のビーム加熱装置を設計製作し、20年にわたる運転実績と装置保全の経験を有しています。

•これらの知見とノウハウ、経験を更に発展させて、市場が拡大中の核融合装置向けビーム加熱装置の設計・製作・運転を提供いたします。また次世代の核融合炉用加熱方式の設計と提案を行い、あわせて開発計画の策定やコンサルを行います。

•付帯技術である、高放射線環境で安定に作動するクライオポンプなどの周辺機器の設計・製作も提供いたします。さらに負イオンビーム技術を用いて惑星間推進エンジンの開発等への展開を図っていきます。

液体金属流動伝熱・中性子源関連技術

液体金属の流動伝熱装置の開発経験とその周辺技術を有し、その適用により、核融合炉環境におけるダイバータ第一壁の高熱負荷に耐える機器類の試作開発に貢献いたします。

•液体金属リチウム、ナトリウム他の取扱い経験とノウハウを応用して、高速増殖炉など原子力向けの液体金属流動熱伝達装置を設計開発いたします。

•1MeVを超える高エネルギーのイオンビームを、がん治療法として注目されているホウ素捕捉中性子療法(BNCT)に適用する技術を有しています。高エネルギービーム技術と液体リチウム技術を適用し、大強度でクリーンな中性子束を生成し照射できる病院設置型の中性子照射装置を提供いたします。本装置では治療時間の大幅な短縮が可能で、治療効果の最適化にも貢献でが可能です。

•この医療用中性子装置は一般の科学用中性子装置としても利用が容易で、様々な産業応用分野にも提供いたします。

液体 リチウム(Li) 流動装置

   液体リチウム流動の様子

BNCT用中性子源の事業化 
 医療用中性子源・一般科学用中性子源への展開 

•BNCT用中性子源として必要なキー技術は①1MeV以上のタンデム加速器と②液体リチウム流動ターゲット技術です。この二つの技術基盤を共に保有する研究機関や企業は他にありません。

•当社の中性子源は2.6MeVで30-100mAの水素イオンビームをリチウム流に入射し、1013-1014個/秒の中性子を生成して、がん患部に照射することが可能です。その結果、治療時間は15分に短縮され、多彩な照射が可能です。

•中性子の減速や遮蔽に付随するガンマ線量が非常に小さく、人体の被曝線量が低減されたクリーンな中性子源として柔軟な運用ができます。医療用だけでなく一般科学用中性子装置としても展開し提供することが可能です。